世界の歴史を背負ってきた、ピアノという楽器

日々目まぐるしく変化する世界情勢を目の当たりにしながら、ピアノほど社会的にも、政治的にも、歴史的にも様々な背景を背負いながら変化を遂げてきた楽器はないのではないか、とあらためて思いを巡らせています。

今年、あいち国際女性映画祭2023にて日本で初上映されたドキュメンタリー「The Soul of Piano 」を、名古屋、浜松に続き、一般社団法人・日本調律師協会と岩手大学教育学部共催により上映することになりました。1912年にポーランド・カリシュで生まれたグスタフ・アーノルト・フィビゲル三世は、過酷な歴史に翻弄されながら、家業のピアノ製造とポーランドのピアノ技術者を生涯かけて育てました。2007年にFIBIGERピアノは生産停止となりましたが、現在もその技術と精神は弟子達に受け継がれており、現在、カリシュには世界有数といわれるピアノ修復工場があります。

ピアノという楽器を通して、歴史を考えるひとときになれば幸いです。

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