バロックから現代まで幅広いレパートリー持ち、これまでソリストのみならずアンサンブルピアニストとしての音楽活動は国境を越えヨーロッパに及び、音楽祭やオーケストラの定期演奏会等への出演を重ねてきた。特筆すべきは、2003年ハンガリー・ソルノク市立交響楽団の定期演奏会ソリストとして出演して以来、現在まで同楽団のプレミアソリストとして毎年招聘されている。近年は、弾き振りによる東京室内管弦楽団とのバッハのチェンバロ協奏曲全曲、グラーツィア室内管弦楽団とピアノ協奏曲シリーズを展開している。国内外の第一線のアーティストからの信頼は篤く、現代作曲家からは作品を献呈され積極的に初演を行っている。その活動は「W100 ピアニスト ジャンルを超えた女性演奏家たち」 (シンコーミュージック・エンタテイメント)で広く紹介された。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、東京藝術大学卒業後、ミュンヘン国立音大大学院マイスタークラスを修了。現在、岩手大学教育学部音楽教育科 准教授を務め、全国での講座やマスタークラスの講師活動にも力を注いでいる。
最新CDは、ショパン存命中の1843年製プレイエル・フォルテピアノにより録音「Aki Fujii plays Chopin Études with Pleyel 1843」をリリースし「モーストリークラシック」「レコード芸術」にて推薦盤として紹介された。