先日9/24にベヒシュタイン・セントラム東京で開催された、創立170年記念企画『Why Bechstein?』のトークコンサートを終えました。ヴィンテージとモダンの3台を行き来しながら演奏するという、私にとって幸せな、そしてとても贅沢なひとときでした。
1967年製は、平行弦・不等分律の435Hz、1898年製はV型は交差弦の平均律の442Hz、モダンのA.160・442Hzのそれぞれのピアノからは、ひとつのDNAで繋がれつつも違う魅力に溢れた音世界が展開されます。今回は、生涯に渡りバッハ作品を研究していたショパン作品のなかでも、ポリフォニーが際立つ作品を集めてみました。あらためてOp.10、Op.25のエチュードを眺めると、そのほとんどが音楽的、技術的にポリフォニーの美しい弾き分けが求められる作品であることに気づかされます。ベヒシュタインの大きな特徴の一つである各音の響きの分離感が、ポリフォニー演奏においてより引き立つことで、一音一音の言葉の発音を際立たせながら響きを紡いでいく楽しさを再認識しました。
終演後に、加藤社長と聴きに来て下さったピアニストの内藤晃さんとご一緒に写真を一枚!その後は音楽談義に花が咲き、時間が過ぎるのを忘れてしまうほど、楽しく嬉しい時間でした。
あらためて、ベヒシュタイン・ジャパンの皆様に心より感謝申し上げます。
< Program >
♪ F.Chopin: Mazurka Op.67-4 (1867, 1898, Modern)
♪ J.S.Bach: French Suite No.5 G major BWV 816 (Modern)
♪ F.Chopin: Etudes Op.25-6 (Modern)、Op.25-7 (1898)、Op.10-3 (1867)
♪ Mazurka Op.59-1 (Modern)
♪ Nocturne Op.55-1 (1898)
♪ Ballade No.4 Op.52(1867)
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