1843年製・プレイエルピアノと過ごした三日間

先日の10月5日〜7日、代官山教会にてタカギクラヴィア所有の1843年製・プレイエルピアノでレコーディングをさせていただきました。もう遥か昔にヨーロッパで、演奏を目的とされない骨董品として無造作に置かれていたプレイエルピアノとの出会いがありました。その時の耳、指先で感じた、プレイエルの持つ何とも言えない温かい波動は長い間心の隅にずっと残り続けていて、あらためてプレイエルと対話をしてみたいという強い思いと、長年の友人のピアニストでタカギクラヴィア専属ピアニストである干野宜大氏が繋いでくれた、タカギクラヴィア・高木裕社長とのご縁から、思いがけない幸せな機会を頂くことになったのでした。事前にモダンピアノとは違うタッチ、発音、音楽へのアプローチなど想像を膨らませてから、四日間の弾きこみを経てレコーディング本番を迎えました。レコーディング中もどんどん新しい発見やアイデアが湧いてきて、プレイエルと過ごした三日間は、まさに至福の時間そのものでした。そう!すっかりプレイエルに恋をしてしまいました。ショパンがピアノ演奏に求めていたことをプレイエルは沢山教えてくれました。この貴重な経験を少しづつ文章にしていけたら、と思っています。見ているものにも楽器への深い愛情が伝わってくる高木社長の調律の光景、そして、STUDIO407・レコーディングエンジニアの酒井崇裕氏が作る温かい音楽空間は感動的でした。心から感謝の気持ちでいっぱいです。心から、、、高木社長、酒井さん、タカギクラヴィアの社員の皆様、ほんとうに有難うございました!

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