マロニエの思い出

早いもので今年も残すところ3ヶ月余りとなった。春を迎えてからの時間の経過が速すぎて、まるで全てが夢の中の出来事のようだった。でも、その間ほんとうに様々なことに思いを巡らし、確かな答えに辿り着くことはなくとも、ゆったりと熟考する贅沢な時間であったようにも思う。

ここ数日すっかり秋の風を感じるようになった。そんな時に思い出すのは、ミュンヘン時代に住んでいたアパートの前にあったマロニエの木。その時に拾った実を今でも大切に持っている。化石のようになった可愛らしい実を眺めながら、あらためて過ぎた日々を慈しむ。

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