オンラインで繋がる意味

ずっとSNSに縁遠い生活をしていた私が、ふとしたきっかけで一昨年の暮れに始めたfacebook。東日本大震災の時は、海外からも安否確認の電話やメールをもらったのを思い出す。今回facebookを通して、世界中に散らばる友人達の近況のみならず、様々な現場の生きた情報を知ることができ、あらためてすごい力だなと実感している。そして私にとっての新しい試みがもうひとつ。次々と仕事が中止や延期になり家に籠る生活のなか、かなり機械音痴に近い私が^_^; 一念発起、オンラインで生徒達と繋がる試みを始めた。国内遠方から通う生徒達については、感染のリスクを避けるために早くからレッスンを中止していたが、オンラインレッスンができないかと生徒に言われたのがきっかけになった。思い返すと、東日本大震災の時も同じような提案をされたことがあった。一方で、海外転勤で移住した生徒の親御さんからレッスンを続けたいと相談をされたこともあった。でも、その方法にどこか抵抗を感じていた私にとっては現実的なことではなかった。でも今しばらくは、一人で練習を続けるうちに煮詰まったり、不安を感じている生徒の気持ちに寄り添うためにも文明の力を借りてみようと思っている。もちろん!!一日も早く当たり前の日常が戻り、機械を通さず、同じ空間でお互いの表情と心を感じ取り、共にブレスを感じ、空気を伝って届く音を聴きあい、共に考える……そんな当たり前の音楽活動が再開されることを切に願っている。それから、以前にも増して!!世界中のコンサートホールや劇場が、芸術を求める人々で埋め尽くされることを、街が音楽で満たされることを、切に願っている。

コメント

タイトルとURLをコピーしました